施主様にきく 家づくりストーリー 暮らしを、つなぐ。
U様ご家族の紹介
お子様達が巣立った後も、忙しく仕事に向き合う日々を送る50代のご夫婦。
奥様が単身赴任から戻り、二人暮らしになるのをきっかけに、思い出の家をお二人にとって住み心地のいい家へとリノベーションすることを決められました。
「カメの為にリノベーションしたと言ってもいいくらい」と期らかに笑う気さくなお二人。
昔お子様が買ってきたという4匹のカメと一緒にお暮らしです。
「日々仕事に追われて、どうしても優先順位が低くなりがちだった家が、今では仕事への活力を生み出してくれる充電の場に変わった」とお話ししてくださいました。
リノベーションのきっかけは?
建て替えするほど築年数は古くなく、引っ越すことも考えていなかったので自然にリノベーションを選択しました。
当初は娘夫婦と将来同居することも考え二世帯住宅も検討したのですが、娘夫婦の名古屋への転勤等が具体的ではなかったことと二世帯にするには少し手狭になることもあり、私たち夫婦二人の為のリノベーションとして進めることになりました。
以前の家は全体的に黄色系で統一されていて、フルフラットのフローリングがあったり居室が5室あり家族全員が1部屋ずつ確保できていたところが気に入っていました。
1階の和室に掘りごたつがあって、家族みんなでこたつを囲んで寛げるところもすきでした。
明るい雰囲気は嫌いではないのですが本当はダーク系の落ち着いた色が好きで、今回は全体をそのようにしたかったことと、子ども達が巣立ち細かく区切られた空間は不要になったので、広々とした間取りに変更できたらいいなと思っていました。
プランの際、どんな要望を出されましたか?
全体的にすっきりとシンプルに、かつ落ち着いた上質な空間にしたいとお願いしました。
あとは仕事で使う蔵書を整理する書車が欲しいことも。
素材選びではできるだけ天然素材を使用したかったので、床の一部に天然石を、水廻りに装飾用のタイルを、壁には漆喰か珪藻土を使用したいと思っていました。
いざ打合せになると“自分たちにとって使い勝手の良い家づくり”という初めての経験に、創造することの難しさを実感しましたが同時に選択することの楽しさもありました。
木の温かみのある事務所で、なんでも相談できるスタッフの方に信頼してお願いできるいい雰囲気で、必要最低限の日数で順調に進んだと思います。
インテリアについては飽きのこないシンプルなもので揃えようと思っていました。
今までは価格重視で、どうしても安物買いの銭失いとなりがちで結局リノベーションのための整理の際に大量の不用品の山を抱えることに。
これからは多少値が張っても素材・質のよいものを大切に長く使いたいと感じ、熟慮した上で本当に必要なものだけを買い求めるようになりました。
また必要な家具であった書庫書棚、書斎机、ダイニングのカウンターなどを作り付けで造作していただいたため、家がすっきりとして、寛ぎの場としてだけでなく持ち帰った仕事をする場としてもよく機能しています。
お住まいになってみていかがですか?
忙しいと、衣・食・住の中でも“住”の優先順位が最も低くなりがちで「片付けや掃除を後回しにしてしまう⇒汚いと家には寝に帰るだけになる」という悪循環に陥っていました。
リノベーション後は夫婦揃って家に居て食事を楽しんだり、TVや音楽を鑑賞してくつろぐことも多く夫婦の会話も増えました。
“住空間”に対する意識は確かに変化しましたね。
日々の中で丁寧な暮らしを心がけ、片付けや掃除もできるだけその都度行うようになりました。
その点でビルトインにした食洗器と洗濯機は炊事や洗濯がよりスムーズに行えるようになりとても良かったです。
カメたちの遊び場になっている南側に面したインナーテラスが大好きで、ステンドグラスをはめ込んだリビングとテラスの仕切り扉は陽光の差し込む角度によって色が変わって見えていつまでも見飽きません。
他にもプラックの石目調タイル、天井の木目、漆喰の壁と異質な素材が融和するちょっとしたアートのような空間が気に入っています。
屋根さえあればどこでも暮らせると思っていましたが、ただ単に雨風をしのぐものとは違いこの空間に棲めるという幸福感・満足感に充ちてます。
家が生活の基盤としてなくてはならないものに変わりました。