漆喰の壁をオススメする理由

2021/02/27

先日、こちらのブログで「無垢材のフローリングをオススメする理由」を書きました。

沢山の方々に読んでいただけたようで、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

 

今回は、漆喰についてご紹介したいと思います。

こちらは、家づくりの基礎から学べる「ちゅこリノ勉強会」で使用しているスライドの1枚。

漆喰は、良いところがたくさんあります。

 

漆喰のルーツは、古代の珊瑚礁。

長い長い時を経て石灰石となったものを焼き、水を加えた消石灰を主成分とするのが、漆喰です。

住宅様式や気候風土に合わせて、世界各国で独自の発展を遂げ、現代に至っています。

 

漆喰には良いところがたくさんあります。

○調湿性と消臭性

  部屋の空気を快適にする働き

○抗菌性

  強アルカリ性の性質が、微生物の繁殖を抑える。ウィルスにも効果的であるとの報告も

○安全性

  自然由来の素材であるため、シックハウス症候群の原因物質を含まない

○不燃性と防水性

  燃えにくい建築材料であり、施工後長い年月をかけて、空気中の二酸化炭素を吸収しながら硬化する性質により、防水性も高まる

 

西洋では、紀元前からその有用性が知られており、古代ギリシアやローマの遺構にも使われています。

日本には飛鳥時代に伝わって高松塚古墳に使われたのを皮切に、城や蔵、家を囲む塀などに使われていました。

 

大切なものを守ることができる、長く快適な状態を保つことができるという素晴らしい特質を、昔の人はしっかりと認識していたのですね。

無垢材のブログにも書きましたが、アネストワンの家づくりは…

「時を経るほどに味わいや奥行きが増す家」

「心地よく、本物で、温かみのある空間」

「使うほどに愛着が増す、経年変化を楽しめる家」です。

そういった家づくりには、自然由来の本物の素材である無垢材と、この漆喰のチカラが必要なのです。

 

気になるコスト面。

無垢材フローリングと同様に、壁紙よりはお高くなります。

しかし。漆喰は貼り替えの必要がありません。

↑こちらは、我が家の壁紙。7年半で剥れが出てきた箇所があります。

漆喰はリビングダイニング、キッチン、玄関ホールと廊下部分のみに施工しました。

それ以外は、漆喰風壁紙www 

 

家づくりの最中は、何とかコストを抑えようとアレコレ必死になりますし、何より「家づくりに漆喰を取り入れる」という考えがありませんでした。

アネストワンに強く!かなり強く!オススメされて取り入れた経緯があります。

今では「全部漆喰にしても良かったかな」と、後悔しています。

 

壁紙の寿命は10年位だそうです。住みながら、壁紙貼り替える?

その労力と十数年毎の費用を考えると、質感が良いだけでなく身体にも優しい漆喰への投資は、無垢材同様コスパ的に◎だと思います。

メンテナンスも、何も難しくありません。

相談会、勉強会では、アネストワンが大切にしている素材について、詳しくお話ししています。

皆様に、自然素材の良さをぜひとも知っていただいたいです。

 

依田